この記事の監修者

土地家屋調査士:寺岡 孝幸(てらおか たかゆき)
資格:土地家屋調査士(とちかおくちょうさし)、行政書士。
取扱い分野:土地の境界確定や不動産の表示登記全般。

経歴:開業以来23年間、土地の境界確定など登記関係業務を行っています。
土地家屋調査士のプロフィールはこちら

「土地の境界線の立会いのお願い文書が届いた」
「土地家屋調査士から境界の立会いをお願いされた」
「土地の境界線の立会いまでに、何か準備は必要?」
「境界の立会いって、実際、どんな感じなの?」
「土地の境界線の立会いの注意点は?」

このような理由で、土地の境界線の立会いでは、
何をどうすれば良いのかよくわからない、
という方も多いのではないでしょうか?

そこでこの記事では、土地の境界線の立会いにテーマを絞り、
土地の境界確定業務を行っている土地家屋調査士が、
境界立会いの当事者の目線と、土地家屋調査士の目線で、
土地の境界線の立会いを、疑似体験できるようにしてみました。

この記事を閲覧することで、土地の境界立会いの始まりから、
境界立会い当日、境界立会い後まで、疑似体験ができて、各注意点も分かります。

【この記事の内容を動画で見る】

この記事と同じ内容を、【動画】でも観て頂けます。
記事を読みたい方は、このまま下に読み進めて下さい。

土地の境界線の立会いをお願いされた

ある日の午後、高橋誠さんの郵便受けに入っていた次の文書を、
高橋誠さん本人が、手にした所から始まりました。

土地の境界立会いのお願い文書
(土地の境界立会いのお願い文書)

土地所有者土地所有者の高橋さん「ん、何これ、土地の境界立会いのお願い?
初めて見る文書で、何かよくわからないけど・・・。
これはお隣の佐藤さんが土地家屋調査士という人に頼んで、
境界線の確認をして欲しいということかな。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「立会い日は、来週の水曜日の午後1時かあ、
その日は仕事があるから、行くなら仕事を休む必要があるなあ、
どうしても行かないといけないのかなあ。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「ああー、文書には、都合が悪い場合や、
不明点については、電話して欲しいと書いてあるから、
面倒だけど、とりあえず電話してみようか。」

土地家屋調査士に電話する
土地家屋調査士に電話する

電話、ぷるるる、ぷるるる。

土地家屋調査士と電話
土地家屋調査士と電話

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい、土地家屋調査士の寺岡です。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「あ、高橋と言いますが、土地家屋調査士さんですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はいそうです。高橋さんですか、
この度は、境界の立会い、突然のことですみません。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「いえ、境界を確認するのは構いませんが、
指定されている水曜日は、仕事でちょっと都合が悪いのですが・・。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そうですか、当日市役所の方も来るので、
できればその日に来ていただくのが良いのですが、日を変えて、
個別に境界の確認をしていただくこともできますので、
よろしければ、ご都合の良い日時を教えていただければありがたいです。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「え、市役所の方も来るんですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい今回は高橋さんと前の道路管理者と
お隣りの佐藤さんとの三者境(さんしゃざかい)の確認と、
奥の境界の確認となりまして、前の道路は市道ですので、
市の担当者も来られます。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「そうですかあ、そしたら、やっぱり、
指定の日に行った方が良い気がしてきましたので、
午後の仕事を休んで、市役所の方も来るその日に行くようにします。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「できればその方がありがたいです。
もし、ご都合がつかないようでしたら、
ご都合の良い日時に個別に境界立会いを行いますので、
その場合は、また、ご連絡いただければと思います。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました、ちなみにですが、
今回、境界の立会いに行きたくないといった場合は、
将来的にどうなるんでしょうか?
例えば、何らかのデメリットがあるとか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そうですねえ。
将来的に、土地を売却したいといった場合、
周囲のお隣さんとの境界の確認が必要になってきます。
その場合、境界の確認をしたいという方が、境界の確認費用や、
測量費用などもすべて負担しているのが一般的です。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「今回は、お隣の佐藤さんが費用をかけて、
土地の境界の確認と、境界確定測量を行っており、
将来的にも、お互いにメリットがあることですので、
ぜひご協力いただければありがたいです。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「なるほど、わかりました。
それでは、来週の水曜日の指定時間に、現地に行くようにします。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「お手数おかけ致しましてすみませんが、
当日はどうぞよろしくお願い致します。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました。こちらこそよろしく。
それでは失礼します。」

土地の境界線の立会い前の準備

土地所有者土地所有者の高橋さん「明日は境界の立会いかあ。あれ、
手ぶらで良かったのかな、何か持って行く物はあるのかなあ。
念のため、土地家屋調査士さんに聞いておこうか」

土地家屋調査士に電話
土地家屋調査士に電話

電話、ぷるるる、ぷるるる。

土地家屋調査士と電話
土地家屋調査士と電話

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい、土地家屋調査士の寺岡です。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「ああ、高橋です。明日の境界の立会いで、
持ち物は、境界に関する資料と手紙には書かれてましたが、
念のため、確認しておきたくて電話しました。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そうですね。土地の境界に関する資料が、
もしお手元にありましたら、お持ちいただければと思いますが、
法務局に提出されている土地の地積測量図や、公図、
登記情報に関しては、最新の物をこちらで準備しております。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そのため、例えば土地の境界確定図とか、
お隣の佐藤さんとの境界確認書、又は、隣接境界線証明書や、
境界に関する覚え書といった書類が、もしあれば、お持ち下さい。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「あと、ご本人確認のできる運転免許証等、
顔写真付きの身分証を、できればお持ちいただければと思います。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました、古い測量図があったような、
なかったような。まあ、探してみて、
もしあれば、身分証と一緒に持って行くようにします。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「お手数おかけ致しますが、
明日はどうぞよろしくお願い致します。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「はいはい、こちらこそよろしく。」

土地の境界線の立会い当日

土地所有者土地所有者の高橋さん「今日は午後1時から境界の立会いだなあ、
今11時半かあ、お隣さんも来てるかもしれないから、
10分前か、遅くとも5分前には行っとこうかな。」

ということで、境界立会い時間8分前に現地に到着。

土地所有者土地所有者の高橋さん「あれ、8分前だけど、お隣さんも来てるし、
あれは市の方かな、もう1人作業着の人もいるから、
土地家屋調査士さんかな。」

お隣さん
お隣の佐藤さん
市の道路管理担当者の山本さん
市の担当者
土地家屋調査士の寺岡
土地家屋調査士

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「すみません、高橋さんですか?」

土地所有者土地所有者の高橋さん「はいそうです。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「お忙しい所ありがとうございます。
ご存知かもしれませんが、こちらは、お隣の佐藤さんで、
こちらは、道路管理者で市の担当の山本さんです。」

土地所有者お隣の佐藤さん「高橋さん、今日はありがとうございます。
よろしくお願いします。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、佐藤さん、ごぶさたしてます。
こちらこそ、よろしく。」

市の担当者市の道路管理担当者の山本さん「市の道路管理課の山本です。
みなさんよろしくお願い致します。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「それでは早速ですが、みなさん、
まずは、前の道路との三者境のご確認をお願いします。」

道路との三者境
(道路との三者境)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「ここの境界点につきましては、
現地に金属鋲や金属プレート、杭など、
境界標が見当たらないようですが、何かご存知でしょうか?」

土地所有者お隣の佐藤さん「私は、ちょっとわかりません。」

土地所有者高橋誠さん「私も正確な所はわかりませんが、
道路との境は、側溝のカマチのラインではないかと思いますし、
このブロック塀は、うちの所有と聞いています。」

このブロック塀は、高橋さんの所有物
(このブロック塀は、高橋さんの所有物)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「なるほど、わかりました。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「なお、高橋さんの土地には、
このような座標による地積測量図が法務局に提出されてました。

法務局に提出済みの地積測量図
(法務局に提出済みの地積測量図)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「現地に基準点も残っていましたので、
ここの境界点を、復元測量で落とした点が、
この赤いマーキングの点になります。」

(復元測量した境界点)
(復元測量した境界点)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「なお、他の資料としましては、
公図くらいしかありませんでしたが、この復元した点は、
このブロック塀基礎のラインの延長とも一致しています。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「三者境の境界点としては、
この赤でマーキングした復元点でよろしいでしょうか?
もしよろしければ、あとでこの点に、
このような境界プレートを設置するようにしますが?」

土地所有者お隣の佐藤さん「はい。私はそれでかまいません。」

土地所有者高橋誠さん「そうですねえ、ブロック塀は、
うちのブロック塀ということでしたので、
その赤い点で合っていると思います。」

市の担当者市の道路管理担当者の山本さん「市としても、その点で特に問題ありません。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「わかりました。では、あとで、
マーキングの点に、境界プレートの矢印の先がくるように、
境界プレートを設置するように致します。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「それでは次に、裏の境界点のご確認をお願いします。」

ということで、裏の境界の所にみんなで移動。

設置済みの境界杭
(設置済みの境界杭)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「ここの境界点には、
このような杭があり、事前に測量しました所、
地積測量図に記載のこの境界点の座標と一致しておりました。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「また、お隣の鈴木さんとは、
立会日時のご都合で、昨日、この杭の中心が境界点という事で、
確認いたしました。」

杭の中心点が境界点
(杭の中心点が境界点)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そのため、この杭の中心が境界点で、
この杭の中心と、前の道路の境界点と結んだ直線が、
佐藤さんと高橋さんの土地の境界線ということで、
よろしかったでしょうか?」

土地所有者お隣の佐藤さん「はい。私はそれでかまいません。」

土地所有者高橋誠さん「この境界杭は、うちの親父の代の時に、
設置した境界杭と聞いてますから、間違いないと思います。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「わかりました。それでは、
高橋さんとの境界確認は、以上となります。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「あと境界の確認をして頂いたという事で、
高橋さんのご本人確認と、境界の確認をしたというこの書面に、
ご署名をいただければと思います。」

境界を確認しました
(境界を確認しました)

土地所有者高橋誠さん「わかりました。これは私の身分証です。
ここに署名すれば良いのですね。」

身分証
(身分証)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はいそうです。ありがとうございます。」

境界確認の署名
(境界確認の署名)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「あと、境界の確認をして頂いた内容で、
正式な測量図面付きの境界確認書という書類を作成致しまして、
後日になりますが、高橋さんのご自宅にお伺いしますので、
その時にまた、高橋さんのご署名・押印を頂ければと思います。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「境界確認書は、こんな感じの書類で、
お互い署名・押印して、お互い原本1部ずつ所有していただき、
高橋さんが将来、境界確定が必要になった際にも、
基本的に境界確認書としてご活用できる書類になります。」

境界確認書の例
(境界確認書の例)

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「本日はお忙しい中、境界のご確認、
大変ありがとうございました。
それでは、またご連絡するように致します。」

土地所有者お隣の佐藤さん「高橋さん、ありがとうございました。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「いえいえ、こちらこそ、ありがとう。それではまた。」

というわけで、時間的には30分程度でしたが、
高橋さんの土地と佐藤さんの土地との境界線について、
現地での境界立会は終了しました。

土地の境界線の立会い後

土地の境界線の立会い日から、約2~3週間後のある朝。

電話、ぷるるる、ぷるるる。

高橋さんへ電話
(高橋さんへ電話)

土地所有者土地所有者の高橋さん「はい、高橋です。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「お世話になります。土地家屋調査士の寺岡です。
先日は、境界の立会い大変ありがとうございました。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、はいはい。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「あれから境界確認書を作成しまして、
高橋さんのご署名と押印を頂きたくお電話いたしました。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、はいはい。今日は仕事が休みで、
午前中は家にいますから、来てもらってかまいませんよ。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「そうですか、すみません、
そしたら今からお家の方にお伺いさせていただきます。
だいたい30分くらいでお伺いできると思いますので。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「はいはい、それでは待ってますので」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「わかりました、ありがとうございます。
それでは失礼いたします。」

電話のやり取りから約30分後。

高橋さん宅のチャイム
(高橋さん宅のチャイム)

ピンポーン。

土地所有者土地所有者の高橋さん「はーい、今出ます。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「お世話になります。土地家屋調査士の寺岡です。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「はいはい、玄関になりますが、どうぞどうぞ。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「おじゃまします。すみませんお休みの所、
早速ですが、これが前にお伝えしてました境界確認書になります。」

境界確認書
(境界確認書)

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、はいはい。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「これが境界確認書の添付測量図面です。
境界の立会いの時にご確認いただいたのが、この境界点と、
この境界点で、2つの境界点を結んだ線が、
佐藤さんとの境界線になることを確認したという図面になります。」

境界確認書の添付測量図面
(境界確認書の添付測量図面)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「現地のそれぞれの境界標の写真はこちらになります。」

境界確認書の添付測量図面
(境界確認書の添付測量図面)

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、あの赤いマーキングの点に、
設置してくれたんですねえ。」

境界標を設置
(境界標を設置)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました、それではどこに署名したら良いですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「こちらの表面の乙の欄に、
高橋さんのご住所とご氏名をご記入いただき、
認印でかまいませんので、こちらに押印して、
こちらに図面との割り印もお願いします。」

境界確認書に署名・押印する箇所
(境界確認書に署名・押印する箇所)
境界確認書と添付測量図面との割り印
(境界確認書と添付測量図面との割り印)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「同じ境界確認書が2部ありますので、
それぞれ同じように、ご署名と押印をしていただければと思います。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました。判は、実印でもいいのですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい、実印でも認印でも、どちらでもかまいません。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「わかりました。そしたら書いてから、
判子を押すから、ちょっと待っててくださいね。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「すみません、お手数おかけ致します。」

ということで、高橋さんが家の奥に行ってから、約3分後。

土地所有者土地所有者の高橋さん「これで良かったですかね?2部それぞれ確かめて下さい。」

お互いに署名・押印した境界確認書
(お互いに署名・押印した境界確認書)

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「えーとこっちは、はい。
もう1つこっちは、はい。2部ともこれでオッケーです。
ありがとうございます。この内、この原本1部は、
高橋さんのお手元で保管しておいていただければと思います。」

添付測量図面付き境界確認書
(添付測量図面付き境界確認書)

土地所有者土地所有者の高橋さん「あー、前に言ってたことですね。
ってことは、これがあれば、うちは佐藤さんとの境については、
将来、費用をかけずに済むということですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「基本的にはそうですね。
この境界確認書の内容は、「所有権を移転した後も継承する」、
という一文も入った内容になっておりますので、
佐藤さんから、別の人に所有者が変わっても、重要な資料となります。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「ということは、うちの裏の鈴木さんからも、
同じように境界立会いの依頼が来て、境界を確認すれば、
うちの周囲の境界確認や測量が、費用をかけずに済むということですか?」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「まあ、道路との境界確認も必要なので、
全く費用がかからない訳ではないと思いますが。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「ただ、今回の境界確認書や、
他のお隣りとも同じようなことになれば、
高橋さんの土地の境界確定を全て高橋さんご自身でするよりは、
費用的に安くなる可能性はあると思います。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「ということは、境界確認の依頼とか、
お願いがお隣から来れば、絶対行っといた方が良いということですね。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「まあ、絶対かどうかはわかりませんが、
普通は、ご自身の土地との境界線にもなりますので、
今回のようにご協力いただいた方が、費用的にもメリットがあると思います。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「よくわかりました。
この境界確認書は、大事に保管しておくようにします。」

土地家屋調査士土地家屋調査士の寺岡「はい、こちらの境界確認書の原本1部は、
お隣の佐藤さんにお渡しするように致します。
それでは、今日はお休みの所大変ありがとうございました。」

土地所有者土地所有者の高橋さん「いえいえ、こちらこそどうもありがとう。」

以上、土地の境界線の立会いは、現場によってや、
境界標や地積測量図等の有り無し、土地家屋調査士によっても、
多少の違いはありますが、大体こんな感じで進むことになります。

今回は、XY座標による地積測量図が、
法務局に提出されている場合で、主に、
民地と民地の境界線の立会いの疑似体験でした。

なお、境界立会いの当日に焦点を絞った注意点については、
土地境界線の立会い時の7つの注意点」で、
くわしく解説しています。

境界立会いの手順と注意点については、
土地境界線の立会いの手順と注意点」をご参照下さい。

また、境界立会いでは、お礼をすることもあり、
土地の境界線の立会いのお礼や相場については、
土地境界線の立会いのお礼は必要?お礼の相場」で、
くわしく解説しています。

このページを読んだ人は、次の関連性の高いページも読んでいます。

土地境界線の立会い時の7つの注意点

土地の境界線を調べる3つの方法

境界確認書とは?土地境界確認書に署名すべき?

土地境界線の立会いの手順と注意点

境界立会とは?土地の境界立会には行くべき?

土地境界線の立会いのお礼は必要?お礼の相場

地積測量図とは?地積測量図の見方と取得

境界標の種類を解説!5種類の境界標と実例

境界標の見方を解説!境界標のどこが境界点?

境界標は勝手に設置できる?

境界標とは?土地家屋調査士が解説!

土地の境界線を調べる費用(境界確定費用)はいくら位?